1999年12月記事一覧

制度の隙間に制度をつくる[ 1999年12月21日 ]

救急医療の諸課題に、この言葉がよくあてはまる。救急救命士制度にも弱者が存在することを忘れてはいけない。

大阪2区選出の川条志嘉衆議院議員は、松下政経熟在塾中に先輩から教えていただいた言葉で忘れえぬ言葉があるという。

それは「弱者は制度のないところに存在し、制度ができれば、いくばくかの矛盾が存在するにせよ、半分以上救いの手が差し伸べられたのも同然である」という言葉である。

ひらめき[ 1999年12月20日 ]

人に与えられた限られた時間を有効に使い人生を楽しむことを考えて欲しい。

米国の大学とNASAの共同研究結果で「座っていても立っていてもアイデアの中身そのものは変わらないか、ひらめくスピードは立っている方が30%も速い」ことが分かった。

この報告を受けてキャノンの美里工場(埼玉県)の間接部門で椅子をなくしたという。座っていると重い腰をあげて作業にとりかかる為に時間がかかっていたが、立っていると迅速に物事に対処しスピード、問題解決も格段に向上したという。

会議も立ち会議なので居眠りもなく要点のみで短時間で済むという。職場での会議のあり方を考え直してほしい。会議の為の会議に貴重な時間を費やすと企業やお役所も存在するはずである。

天皇制と世界平和[ 1999年12月19日 ]

皇室を尊び敬うことが戦争により多くの命が失われることのない世界平和につながることを知っていただきたい。

大正13年11月18日アインシュタインは、あこがれの日本の土を踏んで次のように述べた。

「近代日本ほど世界を驚かせたものはない。一系の天子を戴いていることが今日の日本をあらしめたのである。私はこのような尊い國が世界に一ヶ所くらいなく てはならないと考えていた。世界の未来は進むだけ進み、その間いくたびか争いが繰り返されて、最後に戦いに疲れるときが来る。そのとき人類は、真の平和を 求めて、世界的盟主をあげなければならない。この世界の盟主なるものは、武力や金ではなく、あらゆる國の歴史を抜き超えた最も古くてまた尊い家柄でなくて はならない。世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。それには、アジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。我々は神に感謝する。我々に日本という國 をつ

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『おくりびと』[ 1999年12月18日 ]

自分ひとりの命では、ないことを知ってほしい。

映画作品『おくりびと』がアカデミー賞を受賞した。納棺師という職業について大半の人は、日常生活においてほとんど関わりを持つことがなく仕事の内容を 知っている人もほとんどいなかったと思う。しかし、この映画を通じて納棺師の存在を多くの人に知ってもらえたことは良いことだと思う。

死という避けては通れない問題を日本の葬送文化の中から納棺師を題材に多くのことを深く考えさせてくれる作品である。

最後の旅立ちに湯灌をし身を清め顔のひげを剃られお化粧をして棺の中に花束で埋め尽くされあの世へ旅立つ。今日も全国の救急医療の現場でも、自らの命を自らの手で絶ち他界する命がいる。

正常性バイアス[ 1999年12月17日 ]

(参考文献:『意思決定のマネジメント』 東洋経済新報社)

人は、災害が発生するとパニックに陥り、われ先に後振り構わず逃げ惑うという考えが一般的である。しかし、近年の研究では、災害時でもパニックにならず、 火災報知機が鳴動しても「誤報だろう」と決めつけ、何の行動もとらない人が多いという。映画『252』でも都市型大洪水から逃げ出す姿は、大変印象的で あった。

9.11テロでは、世界貿易センタービルで情報を確認するためにビル内に留まり逃げ遅れた人が多かった。

首都大学東京大学院社会学研究科経営学専攻教授 長瀬勝彦先生は、危険の兆候を示す情報が少々あっても、それを正常の範囲として片付ける傾向を「正常性バイアス」と定義している。

意思決定の際は、限られた情報のなかから危険の兆候を見逃さない努力が大切である。

未来予測[ 1999年12月16日 ]

(参考文献:『未来を予見する「5つの法則」』 光文社)

未来は「予測」できないが、「予見」はできる。シンクタンク・ソフィアバンクの田坂広志先生は、哲学−「弁証法」を学ぶことによって未来を予見する「5つの法則」を教えてくれるという。

@「螺旋的プロセス」による発展の法則―世界は、あたかも、螺旋階段を登るように発 展する。

A「否定の否定」による発展の法則―現在の「動き」は、必ず、将来、「反転」する。

B「量から質への転化」による発展の法則―「量」が一定の水準を超えると、「質」が劇的に変化する。

C「対立物の相互浸透」による発展の法則―対立し、競っているもの同士は、互いに似てくる。

D「矛盾の止揚」による発展の法則―「矛盾」とは、世界の発展の原動力である。

この5つの法則に当てはめてわが国の救急医療システムの未来を予見すると様々な事象が読み取れる。安易な解決策に走

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軍事と救急医療[ 1999年12月15日 ]

戦争が及ぼす人類への貢献は、良くも悪くも絶大である。「平和とは、何か?」をいま一度考えるには、靖国神社の参拝と遊就館の拝観を通じぜひ学んでいただきたい。

GPSやインターネットは、軍事研究により生まれた派生的技術である。戦地における遠隔緊急手術システム技術も、救急医療現場に応用されている。パラメデ イック(救急救命士)制度もベトナム戦争の悲劇により誕生した経緯がある。アメリカの常識では、国民の税金で行われる軍事研究の成果は、国民に還元する義 務があるという。

非消費とホームAED[ 1999年12月15日 ]

市場が飽和したかに見えるマーケットに視点を変えて非消費者を見出すことがフィリップスにおける新しい成長につながった。みなさんもあらゆる社会事象に視点を変えて物事を観察する眼を養ってほしい。

非消費という言葉を知っているだろうか?非消費とは、消費の不在を意味し何らかの障害によって消費が妨げられている人(非消費者)、あるいは消費できない状況をいう。企業がこの非消費者に注目すると、自社の潜在的市場がはるかに拡大するという。

フィリップスは、心肺停止患者が発生した場合、救急救命士や医療機関での「除細動器」(電気ショツク)の使用という限られた環境でしか行えない状況に「非消費」である市場を見出した。そして、2002年に素人でも手軽に簡単に使用できる家庭用除細動器発売した。

若者の自殺[ 1999年12月14日 ]

ひとつしかない命。大切にしよう。

若者の自殺(未遂もふくめ)が最近増えている。自殺者は、3万人を超え最近ではインターネットで知り合った集団自殺者が増加している。そしてその7割が20代以下なのである。自殺は年齢にかかわらず悲しいものだが、特に10代の自殺はつらく悲しいものである。

自殺とは、自分の命をうばう行為だ。10代で自殺すると、もう将来の夢をかなえることはできない。残念なことに現代社会では、10代の自殺が増えている。 10代の自殺の原因はひとつではない。人生経験が少ないことや、問題を解決する力が充分でないことが自殺の原因になることもある。耐えられない問題やつら さから逃げ出そうとする場合に、自殺を考えることが多い。

過酷な救急現場[ 1999年12月13日 ]

傷病者の痛みや苦しみに寄り添い、生と死の現場で走り回る救急救命士。生死の狭間で日々救命に追われる「救急救命士」の負担は、肉体的にも精神的にもはか りしれない。処置の甲斐なく一生を終わる命。むなしさとやりきれなさ。多くの救急救命士は何度の壁にぶつかりながら、過酷な業務をこなしている。


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